キスは愛の証しといっても過言ではないほど、男女にとっては大切な性戯です。フーゾクなら、キスなしで即インサートということもありますが、ノーマルなカップルであれば、セックスの最初にキスは必ずするはずです。それはなぜでしょうか?口唇は男女を問わず、性器同様の性感帯の一つだからです。
そもそも人間の体の中で、穴の開いているところは全て、性感帯であるといってもいいです。そういった部分には、必ず感覚受容器や末端神経が密集しています。
なかでも口は、膣や肛門といった”下半身の口”と並ぶ、人体最大の穴です。原理的にいっても、ここが感じないといったことはまずあり得ません。
キスの方法は、国、民族によりさまざまですが、北米のクワキウトル・インディアンや太平洋のトラック諸島、あるいはトロブリアント島の人たちのキスは、互いに唇を吸い、唾液を交換するものです。アメリカ人の形式的なキスと比べて、何と深遠なやり方でしょうか。
この唾液の交換という方法は、互いの愛情表現を伝えるためのものですが、日本でも、古くから”口吸い”という似たようなテクニックがありました。
ところで、セックスの時に性的興奮が高まるにつれて、お互いに吸い合うツバの感触が微妙に変わってくることを知っているでしょうか。はじめはサラサラと水のようなツバが、昇りつめるとねばっこく変化していきます。
これは、唾液の分泌が自律神経によって調整されているためです。リラックスした状態なら副交感神経によるサラサラ、緊張した状態なら交感神経が出すねばっこいツバといったように唾液の質が変わるのです。
ちなみに、ディープキスだけでオーガズムに達する女性は少なからずいますが、男性にはほとんどいないようです。
女性をセックスの虜にさせてしまうテクニックは、一度習得すれば人生に大きな変化を与えるでしょう。運転免許より実用的かもしれませんね(笑)