20世紀最大のセックス・シンボル、マリリン・モンローことノーマ・ジーン・ベイカーの訃報が駆け巡ったのは、1962年8月2日のこと。そのあまりに孤独すぎる死にはいまだに謎が多く、事件から40年以上経った現時でさえ解明されていません。
モンローは恋多き女性として知られ、多くの男性をその肉体のとりこにしています。
プロ野球大リーグのスーパースターであるジョー・ディマジオ、劇作家のアーサー・ミラー、シャンソン歌手のイブ・モンタン、さらには当時のアメリカ大統領J・F。ケネディ、その弟ロバート・ケネディ・・・。しかし彼らが愛したのはマリリン・モンローであり、ノーマ・ジーン・ベイカーではありませんでした。
というのも、彼女に男を魅惑する天性の素質を発見したハリウッドのプリデューサーたちは、彼女をスターに仕立て上げるべく計6回にわたる整形手術を受けさせているのです。
デビュー直後から歯列矯正器をはめ、鼻の形を整え、アゴに軟骨を入れてフェイスラインを整え、豊胸手術をほどこしました。盲腸の手術も、傷口が目立たないように陰毛の生え際に沿ってメスが入れられました。
また、「寝るときは何を着ていますか?」との記者からの質問に「シャネルの5番だけよ」と答えた有名なエピソードがあります。しかし実際には、胸が垂れないようにブラジャーはしっかり着けていたといいます。
さらに自慢のブロンドも週に一度、美容院に通って染色していました。
ただしこれに関しては、指圧家の波越徳冶朗氏が面白い証言をしています。モンロー来日の際、彼は一糸まとわぬ彼女に指圧を施したのですが、そのときチラリとみた陰毛もブロンドだったというのです。
それはともかく、銀幕のセクシー・ヒロインには、ノーマ・ジーン・ベイカーという売れないヌードモデル時代の顔はもはやありませんでした。彼女は私生活でもマリリン・モンローを演じていたのです。
後に精神病院に収容させられた女性の私生児として生まれ、11人の里親の間をたらいまわしにされ、8歳で中年男にレイプされた少女は、生きていくためにコールガールまがいのことまでしながら、やがてマリリン・モンローという仮面をかぶることで大成功を手に入れます。
そして14年間にわたる映画出演で720億円を稼ぎ出しましたが、本当の自分、ノーマにもどることはもはや不可能でした。それゆえ彼女はいつも孤独だったのです。
女性をセックスの虜にさせてしまうテクニックは、一度習得すれば人生に大きな変化を与えるでしょう。運転免許より実用的かもしれませんね(笑)