女性誌で「セックスできれいになる」という特集は毎回大当たりになっています。医学的にはなんら根拠のない説ですが、全くのデタラメとはいいきれません。
セックスで精神的な充足を得ることで、当人の顔の表情が明るく生き生きしてくるのならば、間接的ではあっても、女性が美しくなるサポート的役割をセックスがしていることになります。
セックスに絡んだ美容や健康の俗説は他にも多々あります。なかでも日本ならず、欧米でも流布される「精液が美顔にいい」という風聞も、その一例です。
客の精液を顔面に浴びたアメリカの売春婦が、一夜明けて鏡に向かうと顔の肌にツヤがあり、シワさえもなくなったというまことしやかな話が、この噂の根源ともいわれています。
さらに精液には、美顔効果が実証されている卵と同じタンパク質が多分に含まれていることが、この説にリアリティーをもたせています。
ですが、残念ながら精液の主成分はタンパク質と前立腺液などの水分だけであり、卵のような栄養バランスのとれた成分を含有しません。毎晩男性の精液を顔にパックしたところで効果は期待できないのです。
同じ類に「セックスでダイエットできる」という説もありますが、こちらは、発汗によって痩身効果が期待できる以上の医学的根拠は何もないようです。
とはいえ、快感以外に、これだけの副次的効果を期待されるセックス。性が手軽になった時代とはいえ、まだまだその神秘性は健在のようです。
女性をセックスの虜にさせてしまうテクニックは、一度習得すれば人生に大きな変化を与えるでしょう。運転免許より実用的かもしれませんね(笑)